BIGPADDY in BAOAN

バスの終点で降ろされ最初に目に付いた公園、海に接した公園をウロウロしていると十隻ほどの漁船が停泊している箇所があります。漁業用のブイを浮かべ板を通したニワカ桟橋と数本のロープで陸と船がつながっています。暖かな陽射しが射す船上、家族総出で網の保守。子供さんも手伝っています。何時の出航なのか判りませんが強力な照明類は無く恐らく日中の漁だと思います。完全に沈没したり傾いた船もありいい加減です。
南蛇岒という小山に登るには民家の軒先をかすめて小道を登ります、途中、今にも崩壊しそうな貧しい長屋が有って、小道を塞ぐように、大きな竹網に二枚に開いた魚を整然と並べて天日干しです。この風景、神奈川県の三浦半島や静岡県の伊東市の道端と全く同じ雰囲気。懐かしく、お土産にして買って帰りたい気分です。でも自分の部屋でどうやって調理するか？大問題です。
澳頭湾の西方に数キロ歩いた所から港方向へ振り返り、高層マンション群を撮影しました。実は全部撮れていません、左側には一戸建ての高級住宅群もあります。高速道路も開通しているのでココを深セン市のベッドタウンにでも計画があるのでしょうかね？

南駅から209バスに乗り込むと運転手が｢何処行くの？｣と声を掛けてきた、行き先間違いが無いか確認の模様、澳頭湾という言葉がとっさに出てこなくてモゾモゾしていると運転手が「澳頭湾？」と助け舟、いちおう会話が成立して乗り込む事に、何処で降りても一律3元ですが私は終点で降ります。ココは生まれて初めての土地、衛星地図で事前に調べてはいても、移動の車中では携帯電話のGPSを使って絶えず自分の居場所を見て、目的地に近づいている事を確認しました。到着が既に午後2時を過ぎていたので山登りは取り止め、近くの南蛇岒という小高い山から港を眺めた後に帰宅、それでも、なんだかんだで約8キロ歩きました。

澳頭湾の漁港です。見て判るように小さな漁港、小型船が主に停泊しています。外洋には出ずこの付近の海で漁を行っていると思います。
東方向です。遠方にはコンビナート、澳頭湾の裏山は削られ造成中、ダンプカーが引っ切り無しに土砂を運搬しています。この調子だと山は無くなり高層マンションが林立するのでしょう。バブルが弾けなければ・・・ですが。
南東方向です。遠方に(名前を忘れましたが)コンテナ積み下ろしの港が見えます。海岸は港に利用されてキレイな浜辺は見えませんね。ちょっとガッカリ。
南西方向です。遠方に山が見えますがアノ山の向こう側の麓に原発が有ります。直線距離で約4キロ、目と鼻の先、この街一帯が30キロ圏内にシッカリ入っています。
西方向です。完成済みの高層ビルが林立しています、更に向こう側にも高層マンションが建築中です。澳頭湾は小さな漁村ですが、あと数年後にはマンションが林立し近代的な街になるのでしょうか。